トップ レザークラフト 焼印を自作する

・自分で適当に工夫して考えた方法です。
危険な作業があります。
もしやるなら、自分の責任でよく注意して作業しましょう。

・私はチープにやることを目指しています。
お金がある人は、ちゃんとした器具がありますから、
それを買ってやってください。

Sea Force Co.

ここに書いてある方法は、銀庵さんのところで
解説してあるのを、焼印用にアレンジした方法です。
詳しくはそちらを参考にしてください。


○準備
素材
 銀です。
 熔かすためのものは、笹吹きという名前で売ってます。
 つぶつぶのものです。
 私は適当なかけらが幾つかあったので、それを使いました。
 別に銀じゃなくてもいいと思います。
 私は真鍮でやってみたんですけど、上手くいきませんでした。
 ある人に、真鍮だと粘度が高いから難しいと
 アドバイスをいただきました。


ろうそく
 その辺の普通のでよいです。

焼成石膏
 ハンズとかで売ってます。
 普通の石膏ではだめです。
 愚かにも私は経験済みです。

鋳造リング
 足場用の単管パイプを切って作りました。
 DIYショップで売ってます。
 いろんな長さのを作ったんですが、
 5cm位が一番使いやすかったです。
 当然作るものの大きさによります。
 ちなみに、今回作った物は21mmの焼印です。

油粘土
 小学校のときに図工で使ったやつです。
 ゴム台という物の代わりに使います。
 100均のもので問題なしです。

バーナー
 カロリー高めの物がいいと思います。
 私のは確か、1700度くらいまで温度が出るらしいです。
 3000円くらいでした。
 鋳造にも、銀ロウ付けにも使います。
 ちなみに、こいつでとんぼ玉も作っちゃってます。
 一台くらいあると何かと便利です。


@石膏に彫る

 適当な容器に石膏を流して、石膏の板を作ります。
 固まったら(30分〜1時間)それを、
 作りたい焼印の大きさより大きめに切ります。

 
 それに、鉛筆で下書きをしてから図案を彫ります。
 この石膏が型になるので、鏡対象にしないでよいです。
 彫ってへこんだ部分が、焼印では出っ張り(焼ける部分)となります。
 千枚通しや、釘なんかを駆使して丁寧に彫ってください。
 焼成用の石膏は脆く、欠けやすいので難しいです。
 彫る深さは、1mm弱でよいです。
 できるだけ同じ深さで彫った方がよいですが、
 難しかったら深めに彫って、鋳造してから平らにすればよいです。

 

A肉付け

 彫るのに成功したら、ろうそくで肉付けします。
 ロストワックスでは、ロウの形がそのまま銀になるのです。

 彫った部分の周りに、1mmくらいの隙間を空けてペンなどで
 囲み状の印をつけます。
 焼印の土台がここまでくるよという印です。

 ろうそくに火をつけて、ぽたぽたと掘った部分にたらします。
 興奮はしないでください。
 印からはみ出してもいいです。後で削りますから。
 そのための印です。

 厚さも、思うより厚めに盛って下さい。
 ろうそくは固まるときに、かなり引けてしまいます。

 蝋が固まったら、さっきつけた印までロウの横を削ります。
 カッターとかでできると思います。

 横を削ったら、今度はロウのトップを削ります。
 そんなに厚くなくていいです。
 銀も高いですから...
 私のは、土台のみの厚さが2.5mm位ですが、
 まったく問題なしです。

 
 
B湯道取り付け

 溶けた銀が通る穴をつけてやります。
 Φ2mm位の針金をロウに取り付けます。

 針金を5cm位?に切って、ライターであぶります。
 多分熱いので、ペンチなどで持ってください。
 そしたらすかさずさっき作ったロウにドッキングです。

 冷めてから、熱で荒れてしまったトップの面を
 綺麗に削りなおしてください。

Cセッティング
 いよいよ石膏型を作ります。

 粘土で写真のような形の台を作ります。
 そこに作った山のてっぺんに、先ほど作った
 原型の針金を差し込み、鋳造リングもはめてみます。
 あんまり山が浅すぎると、圧迫のときに
 銀と石綿が触ってしまって失敗します。
 右図のような間隔になるように、調節してください。

 一度鋳造リングをはずして、ちょこっとだけ石膏を
 薄めに水で溶いて、筆などで原型に塗ってください。
 これをやると、気泡などが入りずらくなり、
 仕上がりが綺麗です。
 私はめんどくさいのでやりませんでした。
 結果は...

 次に、鋳造リングを戻して、石膏を流す作業に入ります。
 適当な容器(ペットボトルを切ったりとか)に水を入れます。
 作りたい石膏の量の半分くらいです。
 そこに石膏の粉を静かに入れていきます。
 分量は、上澄みがなくなるくらい+ちょっとが
 いいと思います。

 それをマッサージ器などで振動を加えながら、
 棒などでよくかき混ぜ、
 先ほどの型に注いでいきます。
 鋳造リングの内側を伝うように、ちょろちょろと注ぎます。
 このときも、鋳造リングにマッサージ器を当てながらやると、
 気泡が入りずらいです。
 容器から流れ出しづらいときは、そっちに振動を加えると
 よく流れます。

 流し終わっても、固まるまで暫く振動させて、気泡を抜きます。
 


 
D焼成〜

 後は、銀庵さんの所を参考にしてください。
 かなり詳しく説明されています。
 私もここで勉強しました。

 ちなみに私の家は古い電気のコンロしかないのですが、
 よく時間をかけて焼成すれば(2時間位)できました。
 かなり失敗率は高いですが...

 ちなみに、型から出したのが右の写真ですが、
 イボみたいになっているのは、私の不精のせいで
 気泡が入った所です。
 Cの作業をきちんとやることをお勧めします。
 



棒取り付け

 半田ごてに取り付けられるように、棒をつけます。
 今回は、真鍮の棒を銀蝋でつけました。

 20ワットの半田ごてだと、3分ロウで大丈夫でした。
 60ワットのこてだと、取れてしまうようです。
 でも、60ワットの方が焼印を押しやすいです。う〜ん...
 もっと上の蝋を使った方が安心ですよね。


完成

 ちゃんと押せています。
 なんかイメージと違いましたが。
 改良の余地ありです。



試行錯誤

  ちなみに失敗例をいくつか。→
 ほんとはもっともっと失敗しています。
 写真の物の失敗原因は、おそらく焼成不足です。

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